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春といえば暖かく穏やかな季節をイメージされる方が多いかと思います が、実は天候が荒れことが結構あります。

“春一番”に代表される強風は昔から春の風物詩として良く知られていますし、“春雷”という春に発生する雷もあります。

皆さんはご自宅が落雷による被害を受けたらどうされますか?

今回は火災保険を使った雷災害 対策について解説します。


「午前中は晴れて暖かかったのに、午後になったら急にどす黒い雲が発生 して雷が鳴り始めた。うちに落ちたらどうしよう…」

雷と聞くと、夏に多く発生する印象が強いですが、実は春にも結構な頻度で発生します。

気象庁の統計によると、1月から3月は日本海側、4月 から6月は太平洋側で雪が多く発生する傾向にあるようです。

春に発生する雷は“春雷”と呼ばれ、昔から春の到来を告げるものとされてきました。

また、冬眠していた地中の虫たちが雷鳴に驚いて目を覚ますという意味 から、「虫出しの雷」と呼ばれたりもします。

さて、そんな雪がみなさんのご自宅や近所に落ちたらどうされますか?

家や車の中にいれば、雷が落ちても身は守れますが、建物や家財はそうはいきません。

落雷は、ときに火災を引き起こして家を燃やしたり、家電 製品を破損させることがあります。

万が一、こうした被害に見舞われたとき、その修理や交換にかかる費用はどのように賄えばよいのでしょうか?

ご存知ない方もおられるかと思いますが、実は皆さんのお住まいや家 財が落雷の被害に遭った場合、損害は火災保険で補償されます。

最近は 火災保険が火災以外の自然災害にも対応していることがよく知られるようになりましたが、実は落雷による被害もその補償の対象になっています。

では具体的にどんな落雷被害が補償の対象になるのか見ていきましょう。

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ケース①落雷で火事になり自宅の一部が焼けてしまった
火災の原因が落雷であることが明白なため、火災保険の補償対象になります。
建物本体はもちろん、屋根や窓、物置なども対象となります。

ケース②雪が屋根の上のアンテナに落ちた影響でテレビが故障した
これも雷が原因であることが明らかなため、補償の対象となります。
同様に、エアコンや冷蔵庫などの家電製品がコンセントを経由して流れた

ケース③落雷で発生したにも燃え移り、一部を焼いてしまった
これは、原因は雷であることが明白であるものの、実は火災保険では 補償されません。
火災保険が補償するのはあくまで保険加入者本人の自 宅およびその付帯物であり、隣家は対象外となります。
この場合、隣家 の補償は賠償責任保険によってしか補償されません。

ただし、以上のようなケースでも契約内容によっては補償を受けられないことがありますので注意が必要です。

火災保険に加入する際には保険の対象を選びます。対象は「建物」と「家 財」の2つで、いずれか、もしくは両方を選択します。

例えば「建物」だけを選択していた場合、建物本体の他、システムバ スやシステムキッチン、エアコン、トイレといった移動のできない設備が 保険の対象となりますが、家具や家電、衣類、自転車等、移動可能なものについては保険の対象外となります。

それに対して「家財」のみを選択していた場合、家電類は保険の対象 となりますが、建物本体や動かすことのできない設備は保険の対象外と なります。

保険料との兼ね合いもありますので判断は難しいですが、万一の場合 に備えるのであれば、「建物」と「家財」、両方を保険の対象にしておいた方が無難といえるでしょう。

「落雷による被害が火災保険で補償されるなんて知らなかった…」という方も、諦める必要はありません。

被害に遭われた直後でなくとも3年以内なら保険の請求はできます。

気付いた時点で保険会社に問い合わせて みることをお勧めします。

みなさんもこの機会に一度、加入されている火災保険の契約内容について見直してみてはいかがでしょうか。

 

自然災害被害に関するご相談は「ミヤハウ」まで。

◆『住生活新聞』2021年4月号(058号)より

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